ファンブログの中毒性と閉鎖性
ファンブログから移転してきて、半年経ちました。
雪が降る中、ファンブログのことをぼんやりと考えていました。
*****
ファンブログを始める人には、
大きく分けて四種類の人がいると思います。
【1】もともと、それなりにネットに親しんでいて、
サイトを見たり、ブログを読んだりしていて、
自分でも何か発信したくなって、無料ブログを探し、
たまたまファンブログにたどり着いた人。
【2】パソコンにほとんどさわったこともないのに、
インターネットで、自宅にいながら好きな時間で
お金を得ることができるらしいアフィリエイトとかいうものを
試してみよう、と思ってA8のファンブログを選んだ人。
【3】ネットに詳しく、自分でサイトを作れるくらいの力があって、
ネットでお金を得る手段の一つとして、
A8を見つけ、ファンブログもついでに始めてみた人。
【4】ファンブログの管理が甘いのを知っていて
規約違反のスパム的なブログを確信犯的に量産する人。
私は【1】でした。
たぶん【2】の人が一番多いんじゃないかなぁ。
ファンブログは制限が少なく(文字数や容量以外)、
初心者にも非常にとっつきやすくて、カスタマイズもしやすくて、
中途半端につっこみどころのある構造を持ったブログなので、
カスタマイズを楽しむ人は多いです。
私もCSSやHTMLには全然詳しくありませんが、
前後記事へのリンクがついてないことに気が付いて
すぐにちょこっとカスタマイズをしました。先輩の記事を参考に。
記事を参考にさせていただきました、
ってお礼のコメントも書きました。
*****
私は、新卒時に大きめの電機メーカーの開発職で働いていたことや、
WEB系の仕事を派遣でしていたこともあって、
著作権とか、個人情報管理などには、それなりになじみがあって、
ネット上のものは簡単にコピーして持ってこられるけれど、
しちゃいけないってことは、一般常識なんだと思い込んでいました。
大学の理学部で卒業論文を書いたときにも、何かを引用するときは
どこが引用なのかをはっきりさせ、参考文献は必ず示す、
全文の引用はしない、そう、当たり前に叩き込まれました。
人の作った物を、自分の作った物だと発表してはいけない。
あるいは、誤解させてはいけない。
持ってきちゃいけないって言われるものは、勝手にもらってこない。
人のサイトに行って、これはしないでね、って書いてあることには従う。
でも、この私にとって当たり前だと思っていることを
当たり前にしていない人は、けっこう多いんだなー、
なぜかっていうと、そういう知識を持っていない人が
思いのほか多いからなんだ、知らないことはできないんだ
ってことをファンブログで過ごすときに、何度も思いました。
*****
ファンブログを部活動のようだ、って言った人がいます。
なるほどねー、と思います。
私は、小さな村のようだ、と思います。
村人たちは、集落を作ります。
多くの人が集落を作っていることに気がつかず、
一人で絵を描いている人もいます。
ブログを書きたくて始めた人。私がそうでした。
ブログを開設したばかりで、何をどうしていいか分からない人は
先住民・先輩を探します。
どうも、ブログを始めたら、皆さんにあいさつ回りをするらしい。
あの人は有力者らしいから、顔を覚えてもらわなきゃ。
先住民は、基本的に皆さん親切です。
ここでは、こう振る舞うんですよ。
家はこうやって作るんですよ。こうやって直すんですよ。
聞いたら質問に答えてくれる人も多いけれど
その慣習が、あまにも暗黙のローカルルールでどうなの?
って思うことが、けっこうあります。
なかには、うぶな新人を狙い、騙して稼ごうと
分厚い善人仮面をかぶって親切そうに近づくオオカミも
いるから要注意です。
*****
普通、ブログ仲間って言うのは、共通の趣味嗜好を
持っている人がなりやすいと思うんですよ。
子育てなら子育て仲間。音楽なら音楽仲間。アニメならアニメ仲間。
それぞれ、気の合う、話が合う人、興味が一致する人が、
仲良くすればいいのに、
ファンブログの人は世代や趣味を超えてつながってしまう。
なぜでしょう?
アフィリエイトとカスタマイズっていう共通項があるから。
でも、それ以外は接点がなくて、しょっちゅう行き来するには
けっこう辛くなったりします。
*****
本来、ブログは、書きたいときに、書きたいことを書く。
読みたいときに、読みたいブログを読む。
相手に話しかけるときは、その人に用があるときでいい。
でも、なんとなく毎日行ってるし、
あの人のところに行ってるのに、この人のところに
いかないのは失礼な気がするし、
行かないと病気でもしてたのかって心配されるし。
二日更新しないだけで、どうしたんですか?
何かあったんじゃないですか?と聞かれてしまう。
これって、すごいプレッシャーじゃないですか?
そのプレッシャーが励みになって続けられる人もいるし
逃れたくて辞めちゃう人もいる。
*****
そこから逃れるのにはどうしたらいいんでしょうか?
毎日訪問、毎日コメント、毎日更新をやめて、
自分の好きなときに、好きなことをすればいい。
好きな人のところにだけ、行きたいときに行けばいい。
そうやって、楽になった人を何人か知っています。
その渦から抜けられず、いやになって辞めちゃった人も
大勢知っています。
ファンブログで私が見てきた人は、純朴で、素直で、
人に合わせがちで、親切で、ちょっと世間知らずな人が
とても多いように思います。
いいんですよ。みんなと一緒じゃなくて。
そして、無理な義理の付き合いをやめて、
それでも残った人が、あなたの本当の友達になるんです。
私は、ブログ友達は少ないけれど、いつも接してなくても、
頼りになる仲間がファンブログに何人もいます。
*****
ブログを書くことは、孤独な作業だったりします。
PCの向こうの読者さんは、たいてい何も言いません。
読者が共感していると信じて、役に立っていると信じて、
ある意味、自惚れて、自分を信じて書くしかない。
だから、ファンブログ内部の人のコメントって
ダイレクトに反応があって、嬉しくてはまってしまったりします。
中毒状態になって、村の外の世界があることを
忘れてしまうんですね。
そして、検索から来た人にとっては、入り込めない、
閉塞感のあるコミュニティーに見えてしまうこともある。
これって、もしアフィリエイトを主に考えるんなら
非常に損ですね。
多くの人に記事を読んでもらいたいと考えている場合も。
*****
ファンブログ村で起こるトラブルは、
だいたいは、世代や個人で異なる価値観、
生活背景の違いからくる感覚の違いだったりします。
そして、次々に新しい村人が訪れ、古い村人が去ってゆく。
村民たちがいざこざする。
そういういさかいを先輩面してちょっと遠くから
眺めたりするのは、ワイドショーみたいで
それなりに面白かったりもするけど、
私は、村を出たんですよね。半年も前に。
もう、村で、誰が大騒ぎしていても、困っていても
私は、しーらんぷいっってすることにしたんです。
まあ、誰かがもし助けてって、直接来た人がいたら、
話は聞きますけどね。ちゃんと。
私は、そろそろ小さな村的SNS、ファン部からちゃんと卒業します。
ファンブログで起きる出来事に関して、
あれやこれや言うのも、おしまいにします。
これは、ファンブログ村への最後のメッセージです。たぶん。
だって、故郷を離れて半年も経つんだもの。
でもね。ファンブログで出会った人たち、本当に優しいの。
いつまでも、大好きだよ。
これからも、ずーっと、よろしくね。
【追記】:数え直したら、5ヵ月でした。ま、いっか笑。
コメント
こんばんは 訪問ありがとうございます。そしてサイト教えていただき
ありがとうございます。
今、おもうことは かこさんと出会えてよかったです。
アフィリエイトをよくしらずに始めたので、大変さを知り 3つの仕事は本末転倒。でも わからないまま辞めたくない。3か月毎日更新してやめようと決めました
必死だったので コメントがきてうれしかったけど、書ける時だけ訪問。
3か月明け、はたと見渡したら、アクセズが増えているのに ファンブログの方は ほとんどいない。さみしかったですね。
そんなある日、ATMLの何かを消して崩し、朝、とりつくろって更新。そしたら、時々、覗きにきていただいてた方が、先日のかこさんのように 直し方を教えてくれました。
半べそでしたから 神様に思えました。
こんな人がいる。それから訪問をするよう努力しました。
すこしずつ コミュニケーションがうまれつつある感じがします。
長くなりましたので、この辺で。
かこさんの意見 すごく共感します。 ときどきお邪魔させていただいてよいでしょうか
新天地で頑張ってください。 私は試行中です。
毎回お礼言って下さらなくっていいんですよ笑。
私も、蓮見さんどうしてるかな?って思った時は行きますし、
でも読んでコメント書かないで帰るかもしれないし、
何か伝えたいことが浮かんだら書き込みますし。
蓮見さんも、読みたいときに、読みたいところだけどうぞ~。
来ていただくのはいつでも大歓迎ですけど、
コミュニケーションは、無理のない範囲で[Em148]